第一日．成都空港から出迎え　（夕）宿泊:成都
第二日．碧峰峡-康定　（朝昼夕）宿泊:康定  
第三日．康定-新都橋-理塘　（朝昼夕）宿泊:理塘
第四日．理塘-シャングリラ鎮　（朝昼夕）宿泊:シャングリラ鎮
第五日．亜丁　（朝昼夕）宿泊:稲城
第六日．稲城-新龍　（朝昼夕）宿泊:新龍
第七日．新龍-白玉　（朝昼夕）宿泊:白玉
第八日．白玉-徳格-カンゼ　（朝昼夕）宿泊:カンゼ
第九日．カンゼ-道孚　（朝昼夕）宿泊:道孚
第十日．道孚-丹巴-小金　（朝昼夕）宿泊:小金
第十一日．四姑娘山　（朝昼夕）宿泊:四姑娘山
第十二日．四姑娘山-巴郎山-耿達パンダ基地-成都　（朝昼夕）宿泊:成都
第十三日．成都空港までお見送り　（朝）
 

 
第一日　（夕）宿泊地:成都
成都空港からお出迎えです。
 
 
第二日　（朝昼夕）宿泊地:康定  
今日は車で康定へ移動します。途中は碧峰峡景勝地の中国ジャイアントパンダ保護研究センターを訪ね、パンダに出会います。近くの雅安碧峰峡景勝地でハイキングをし、豊かな森林の中、雅安の動植物を観察します。
 
碧峰峡景勝地の中国ジャイアントパンダ保護研究センター
碧峰峡景勝地の中国ジャイアントパンダ保護研究センターは2003年12月28日に公開され、面積が1,074エーカー（ 1エーカーは約 4046.9m2）で、パンダの科学研究、繁殖、観光に役に立てます。基地内には60頭以上のパンダが生息しており、ここは中国のジャイアントパンダの国立公園であり、スターパンダの故郷でもあります。台湾に贈った「团团」と「圆圆」、アメリカから帰ってきた「泰山」、北京の「オリンピックパンダ」など世界の注目を集めているパンダがここに生活しています。
 
康定
康定は川蔵公路に位置する古い歴史を持つ高地の町で、雪化粧した山や氷河、湖、温泉、草原、数多くのチベット寺院や神秘的な伝説があり、中国で最も素晴らしい雲海と川が見られる町です。また、カム文化の発祥地でもあり、観光客が豊かなチベット文化を体験できます。
 
 
第三日　（朝昼夕）宿泊地:理塘
新都橋で撮影します。その後、車で理塘へ移動します。
 
新都橋
新都橋はチベットから康定への国道318号線の南に位置し、成都市から437キロ、康定市から80キロ離れ、途中は標高4298メートルの折多山峠を経由し、遠くからミニヤコンカを眺められます。「撮影愛好者の天国」として人気が集まっています。地平線へ広がっている草原、うねりながら長く続く山並み、金色のポプラ、放牧されてる牛・羊、チベット族の村など最も美しい平原景色が広がります。
 
理塘
理塘は四川省の西部、カンゼチベット族自治県の西南部に位置し、省都成都から654キロ離れています。昔から四川チベット茶馬古道の重要な町でした。平均標高が4000メートルを超える理塘県は、「空の街」と呼ばれています。理塘は、チベット語で「銅鏡のように平らな草原」という意味で、毛垭草原の広大さから名付けられました。郡庁所在地は標高が4014メートルに達したので、「世界で一番高い都市」とも呼ばれています。
 
 
第四日　（朝昼夕）宿泊地:シャングリラ鎮
長青春科爾寺を見学した後、車でシャングリラ鎮へ移動します。
 
長青春科爾寺（チャムチェンチョエコルリン寺）
長青春科爾寺は理塘寺、リタン・ゴンパとも呼ばれているチベット仏教のゲルク派の寺院です。チベットでは昔から「ラサに三大寺（デプン寺、セラ寺、ガンデン寺）あり、アムドにクンブム・チャンパーリン寺（塔爾寺）あり、カムにはリタン寺がある」といわれるほど有名な寺です。1580年、ダライラマ3世の発願により建立され、現在では800人ほどの僧侶が常駐しています。カム地区では唯一、「ゲシェー」の学位の取れる寺院です。
 
 
第五日　（朝昼夕）宿泊地:稲城
今日は亜丁景勝地でハイキングします。亜丁景勝地は、主に仙乃日、央瑪勇、夏諾多吉の3つの神山と周辺の川、湖と高山の草地から構成されています。景勝地内には壮麗な雪山だけでなく、広大な草地、色とりどりの森林と青々とした湖の風景が広がっています。パール海は仙乃日の融雪によって形成された湖です。密林の中のパール海は緑の宝石のようで、色とりどりの世界を映し出し、まばゆいばかりの美しさです。仙乃日神山のふもとの海抜約3880メートルのところで、冷谷寺を見学することができます。冷谷寺の向こうには、3つの神山が屹立しています。
 
冷谷（レンコク）寺
1164年、ジャカマバ１世によって冷谷寺が創建されました。冷谷寺はチベット仏教のカギュー派（白教）の発祥地で、「ラサに参詣する前に、冷谷寺に参詣しておくべきだ」言い伝えがあります。冷谷寺には、多くの貴重な文物が保存しています。その中、反時計回りの巻き貝、心臓石、雌ジカの角は冷谷寺の三つの宝と言われています。
 
 
第六日　（朝昼夕）宿泊地:新龍
今日は車で新龍へ移動します。
 
新龍
新龍は、チベット語で「森にある河谷」という意味です。雅礱江が新龍県内を流れ、横断山脈がそそり立ち、新龍で山、草原、湖など大自然の美しさを楽しむことができます。雅礱江大峡谷は、新龍県で最も壮観な風景の一つであり、その流域が175キロまで広がっています。峡谷沿いの雄大で奇妙な風景は観光客を惹いています。ここにもチベット族の村々があります。山から見下ろすと、山林のあちこちに炊事の煙がゆらゆらしている静かで原始的な雰囲気に圧倒されます。
 
 
第七日　（朝昼夕）宿泊地:白玉
今日は車で白玉へ移動します。
 
白玉
白玉は原始的な景色、独特な民族風習、多彩な民族文化、豊かな歴史があり、多くのお寺が有名ですが、その中でも特に有名なのが白玉寺です。白玉寺（タルタン･ゴンパ）は四川、青海、甘粛の境にあるニンマ派の寺院です。白玉寺に二つの塔があって、塔内に仏歯が保存されており、寺院の宝物とされています。
 
 
第八日　（朝昼夕）宿泊地:カンゼ
今日は車で徳格を経由し、カンゼへ移動します。途中は巴格のマニ石経牆、セルシュル寺などの観光スポットを通過し、壮大な自然風景にも満喫できます。
 
徳格
徳格県は中国四川省カンゼ・チベット族自治州北西部に位置します。「カム文化の発祥地」と「ケサル王の故郷」と称され、かつては四川省とチベットの間で茶と馬を交換する交易（茶馬古道）の経由地です。徳格には５７の寺院があり、特にデルゲ・ゴンチェン（デルゲ寺、ゴンチェン寺）やゾンサル寺（ゾンサル・ゴンパ）、ペルプン寺（パプン寺、パルプン寺）は有名です。デルゲ・バルカン（徳格印経院）はチベット地域に現存する規模が最も大きいチベット語印経院（経典や文献を刻版で印刷する工房）です。徳格県内の広がり草原、山と水に囲まれた風景が魅力的です。
 
巴格のマニ石経牆
巴格のマニ石経牆は、石渠県から50キロ以上離れています。高さは約3メートル、厚さは約2 ~ 3メートル、全長は1600メートルほどで、500年前から、信者たちが石にマニ経文を刻み、城壁のように築き上げたものです。高いところから見下ろすと、マニ石経牆はまるで草原の万里の長城のようなもので、気高く荘厳です。経文以外、石の上には仏や奇妙な獣、ラインなどの絵も刻まれていて、造型は生き生きして、豊かな想像力が現れています。
 
セルシュル寺
セルシュル寺はカム地方でも最大のゲルク派の僧院で、カム地方で唯一仏教学博士の学位を授与する資格を持つ仏教学院でもあります。寺内には何万もの仏像・仏経が所蔵されており、中でもチベット地区第二の大仏といわれる弥勒菩薩の彫像(高さ約19メートル)や、2階建ての銅製金メッキの仏舎利塔、古代インドの錫杖など貴重の文物があります。
 
徳格印経院（デルゲ・バルカン）
1729年に建立された徳格印経院は「チベット文化の百科事典」、「雪山の下の宝庫」として知られています。仏教経典、天文、地理、医学、歴史、文学、音楽、美術、工芸技術などの分野の蔵書が200冊以上あり、その中には珍本、孤本もあります。数千年前のチベットの手刷り技法を踏襲しており、今でも聖典を手刷りで印刷している世界で唯一の「印刷所」です。2009年に徳格印経院の木版印刷技法がユネスコの世界無形文化産業リストに登録されました。
 
 
第九日　（朝昼夕）宿泊地:道孚
今日はカンゼ県で観光した後、車で道孚へ移動します。「カンゼ」はチベット語で、真っ白で、美しいという意味です。伝説によると、カンゼ県の街の西北の斜面に羊の形をした白い玉があり、羊の毛は真っ白で、太陽の光がまぶしく輝いているとても美しいことに因んで「カンゼ」と呼ばれました。カンゼ県の海抜は3390 mで、州都の康定から385 km離れています。カンゼ県は昔からカンゼ・チベット族自治州の政治、経済、文化の中心で、カンゼ・チベット族自治州の北部の経済貿易センターと商品の集散地でもあります。途中は雀兒山脈、新路海、マニカンコを中心に撮影します。カンゼ県に到着したら、白塔公園を散策し、チベット仏教の魅力を体験します。
 
雀兒山脈
「雀兒」はチベット語の「大鳥の羽」の意味で、四川省の西北部に位置します。最高峰は6168メートルで、四川省で有名な雪山な一つです。
 
新路海（イルン・ラムツォ）
新路海は標高4040メートルの高原に位置する湖で、チベット語でイルン・ラムツォと呼ばれています。湖の面積は約6.2平方キロメートル、南にはそびえ立つ氷河の雪峰、北には果てしなくつながる草原、東西の斜面には針葉樹林が密生しています。青空と白い雲、雪化粧した山頂、氷河、希少な鳥獣が生息している湖岸が目に入ります。夏から秋にかけては、山の花が咲き乱れ、魅力的な世界が広がります。
 
マニカンコ(馬尼干戈)
マニカンコは雀兒山脈の近くに位置し、四川からチベットへの道路にも通らなければならない場所です。ここから北は新疆や青海、西はチベット、南は雲南に行くことができます。古代の茶馬の交易路の多くの商人がここに立ち寄っており、非常に重要な町でした。マニカンコで生活しているチベット族人はほとんど遊牧民ですので、町中に特別の風景が見られます。 
 
白塔公園
白塔公園はカンゼ県の南側に位置し、県城から約3キロメートル離れています。公園の中には高さ37メートルの巨大な宝塔があり、宝塔の三段の座は天壇祈年殿の基壇の大きさに合わせて建てられました。仏塔を巡るのは地元のチベット族人の生活の中の重要な一部です。白塔公園では、敬虔なチベット人が手を合わせたり、手にマニ車を握ったりして、白塔を囲んで時計回り祈福する信徒たちが常に見かけます。
 
 
第十日　（朝昼夕）宿泊地:小金
道孚で観光した後、途中は丹巴で撮影します。丹巴の古石碉楼は同じくチベット族の伝統建築ですが、道孚と異なる雰囲気をしています。丹巴の村々を眺めて、この美しい風景を撮影し、感動の瞬間を記録します。その後、車にて小金へ移動します。
 
道孚
「道孚」はチベット語の「子馬」を意味し、疾走する馬のような地形から名付けられました。道孚の民家は低地やなだらかな斜面に向かって広がっており、独特の景観を形成しています。その独特の建築様式と非凡な建築芸術で有名です。住宅の外観は茶色と白を基調とし、赤と青の模様で装飾されています。道孚はチベット高原に位置しているため、日照時間が長くて、風と砂が強くて、昼夜の温度差が大きいです。しかし、道孚民家は冬は暖かく、夏は涼しく、特に地震に強いです。内装はさらに圧巻です。部屋の壁、扉、梁には、精巧のチベットスタイルのフレスコ画が描かれ、窓には龍、鳳凰、鶴、麒麟などの吉祥模様が彫られています。各家の扉には、目を引く2つの大きな真鍮の獅子頭の輪がはめ込まれています。家の中には、絶妙な装飾と様々なチベットの家具があり、宮殿のような雰囲気を持っています。道孚の民居は華やかで、独特です。町の中を散策し、濃厚な少数民族風情を満喫できます。
 
 
第十一日　（朝昼夕）宿泊地:四姑娘山
本日は四姑娘山の双橋溝景勝区でハイキングします。四姑娘山は1995年に自然保護区に認定され、四川省で最も生物多様性が豊かな地域の一つです。保護区の総面積は560平方キロメートルで、2006年にジャイアントパンダの生息地の重要な一部としてユネスコの世界自然遺産に登録されました。カラニジキジなど希少な国家保護動物がここで生息しています。山を散策しながら、高原特有な動植物を探訪に行きます。
 
 
第十二日　（朝昼夕）宿泊地:成都
本日は早起きして巴朗山で綺麗な日の出を見て、車で耿達パンダ基地へ移動します。耿達パンダ基地で可愛いパンダたちの生活を観察し、周りを散策します。最後は車で成都へ移動します。
 
耿達パンダ基地
耿達パンダ基地は、2008年の地震で旧臥竜パンダ基地が被害を受けた後、香港政府からの寄付金で設立された新しいパンダ基地です。成都から耿達パンダ基地まで車で約2時間がかかります。耿達パンダ基地はパンダの成長に最適な自然温度があり、そして人混みがなく、活発な子パンダを見たい人にとって最高の場所です。この周辺にある臥竜自然保護区は四川省のジャイアントパンダ保護区の一つであり、ジャイアントパンダの生息地において見逃されない場所とも言えます。
 
 
第十三日　（朝）
成都空港までお見送りします。
 
 
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