雲南省の南はミャンマー、ベトナム、ラオスと国境を接し、北はヒマラヤ山脈に続く高山地帯です。雪山、氷河、湖、原始森林、熱帯雨林などの変化に富んだ多様な自然環境を有しています。雲南省は中国で鳥の種類が一番多い地域です。省内では約1000種類の鳥が生息しており、毎年250種以上の渡り鳥が雲南へ渡ってきます。秋から冬にかけて雲南には多くの渡り鳥が飛来し、11月から3月まではちょうど見頃です。
 
今回の旅は、シャングリラ県からスタートし、雄大な高原風景の中で雲南キンシコウをはじめとする中国固有種の動植物を撮影します。次は、麗江へ移動し、豊富な文化遺産と美しい自然景観を楽しみます。それから大理へ向かい、蒼山と洱海の間の「風花雪月」を撮ります。最後に、中国の有名な温泉郷の「騰沖（テンチョン）」に到着します。ツアーでは様々な自然景観、様々な民族の民族風習を楽しめます。
 
 
ハイライト：
 
　雲南省の代表的な観光スポットを訪ねます。
 
　四季折々の美しい風景の中を歩き、様々な中国固有種の動植物を観察できます。
 
　中国で最も鳥種が多い省で固有種を含む様々な鳥類を観察します。
 
　雲南省に多くの少数民族が住んでいますので、この旅程では、少数民族の文化を体験できます。
 
　YPandatourの動植物専門家と一緒に動植物観察をします。
 
 

シャングリラ
 
　　1933年、イギリスの作家ジェームズ・ヒルトンが書いた小説『失われた地平線』に「シャングリラ」という名称が登場しました。この小説はチベットの未知の地域にある平和で静かな理想郷のことが書かれました。雲南省デチェン・チベット族自治州はチベット高原の端に位置し、梅里雪山、松賛林寺など美しい自然風景や人文歴史遺跡を持っており、世界自然遺産「三江併流」の景勝地でもあります。デチェン・チベット族自治州の中甸県には高原の清らかな風景と穏やかな生活を送っている原住民が見られます。ここの風景はまるで小説に書かれた理想郷のようですので、人々に「シャングリラ」と呼ばれてきました。2002年に、中国政府も中甸県をシャングリラ（ 香格里拉）県に改めることを認めていました。
 

麗江古城
 
　　麗江古城は「大研鎮」とも呼ばれ、宋の末期（西暦12世紀後半から13世紀初頭）、約800年前の麗江の古都が最初に建設されました。現在では明・清時代の住宅建築が数多く保存されており、ナシ、バイなど少数民族と漢族の建築スタイルを結合し、柔軟な間取り、丁寧な彫刻が注目されています。ここの住民は、庭に花や木を植えたり、盆栽をアレンジしたりするのが好きなので、花がない家庭はなく、それで、水道がない家庭はないです。そのため、「東方ヴェネツィア」と呼ばれています。麗江古城は中国歴史文化名城の一つで、世界文化遺産にも登録されました。古城では、木造の建物と青い瓦、石造りの路地、小さな橋と水の流れがあり、東街に立って、玉龍雪山を眺めることができ、とても美しい景色を楽しめます。
 

大理
 
　　大理は、雲南省の西部に位置するペー族を中心とした少数民族が住む地域である大理ペー族自治州の首府です。大理は古代南詔と大理王国の首都であり、雲南の最も早い文化的な発祥地の一つで、かつて雲南省の政治、経済、文化の中心地として長い歴史があります。大理の自然風景は「風、花、雪、月」の四大奇景として知られ、それぞれは下関風、上関花、蒼山雪、洱海月です。下関（地名）は峠で、年間の風の強い日の天数は35日以上に達し、風期の長さ、風の強さは世界的に見ても珍しいです。上関(地名)は大理にある広い草原で、大理は温暖で湿度の高い気候ですので、花木の育ちに最適です。蒼山は19の峰からなり、平均標高は3,782メートルで、全長は48キロメートルです。一年中溶けない蒼山山頂の万年雪は、蒼山の景観の中でも屈指の美しさを誇ります。洱海は大理古城の東に広がる淡水湖です。南北の長さは約42.6km、東西の幅は最大約8.0kmで、面積の広さで雲南省では昆明の滇池に次ぐ大きい湖です。細長い形が耳の形に似ているのでこの名前が付きました。夜になると、月の光は空のようで、月は水のようで、「洱海月」と呼ばれています。大理にいけば、「風、花、雪、月」の美しさを味わうことができます。
 

高黎貢自然保護区
 
　　雲南省西部の中国とミャンマーの国境地帯に位置する高黎貢山は、横断山脈に位置し、怒江 (タンルウィン川の上流) 西岸にあります。怒江とエイヤーワディ川上流との分水界になっており、深大断裂谷縱谷として知られています。山は急峻に切り開かれており、垂直方向の高低差は4,000mを超え、気温変化による多様で壮麗な自然景観を見せています。それは5つの緯度帯にまたがる山系であり、世界で唯一の熱帯林と温帯林を同時に保存している地域です。山には数多くの種類の生物が生息しており、それは世界的にも珍しいです。1986年に高黎貢山は国立自然保護区に指定され、1992年には世界自然保護基金（WWF）によってグレードA（世界で最も重要な自然保護区）に分類されました。高黎貢山自然保護区にはウンナンシシバナザル、手長猿、ベンガルスローロリス、フランソワルトン、ファイールルトン、アッサムモンキー、ベニガオザル、ショクジャコウジカ、雲豹、アジアゴールデンキャット、ジャコウネコなどの希少野生動物が生息しています。
 

騰衝（テンチョン）
 
　　騰衝は雲南省西部、怒江 (タンルウィン川の上流)の西に位置し、ミャンマーと隣接する高黎貢山の西坡にあり、翡翠と温泉の名都として知られています。騰衝の面積は大きくないですが、ここに99の火山と88箇所の温泉があります。そのため、「地熱の町」とも呼ばれています。騰衝は中国の四大火山群の一つであり、中国で最も壮観で典型的な火山地熱地帯です。ミャンマーと中国の国境に位置しているために、古くから要塞として栄えてきました。特に温泉が多いため、中国国内屈指の温泉地として繁栄し、多くの観光客を魅了しています。騰衝を巡り、辺境風情を体験しながら、天然温泉でのんびりとした時間を過ごすのは最高です。
 
 

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野生動物を守る最善の方法は、愛を信じ、いつも感謝の気持ちを抱いているだと思います。自然を愛する旅人に中国の自然の美しさを楽しんでいただくことで、地元の人たちは野生動物を愛し、感謝する方法を学ぶことができるようになることを願っています。